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愛する南九州

拙僧は日本神話の故郷でもある南九州が好きです。とにかく山の緑が濃く、大いなる神々を観じることができます。今まで各地にご縁を頂きましたが、この地だけは別格なのです。
 拙僧が兼務する法華寺所在地は京田辺市大住です。この大住という地名は、鹿児島大隅半島に端を発しています。古代、薩摩の原住民である隼人族は朝廷に従うべく京都に移住したそうです。その末裔は集落に「おおすみ」と名付けました。現在でも京都大住の地には隼人族の舞が伝承されていたり、方言も関西弁なのですが、薩摩弁の名残があります。
 拙僧は東京出身ですので、まさか関西にご縁を頂戴するとは夢にも思いませんでした。その中で薩摩に深縁の土地の住職を拝命するのは、鹿児島を愛することに関連しているかと。
 ですから鹿児島を尋ねた際は、供養の意味も込めて、法華寺に纏わる古来縁の諸霊を引き連れて伺っているように意識しています。

 話は変わりますが、拙僧は指宿市の開聞岳をこよなく愛しております。原因は分かりませんが、初めて尋ねた際に、そのお山は魂に感應する何かがあったのです。胸にこみ上げてくるような熱い感覚でした。しかし、何かはすぐに判明しました。開聞岳から数㎞の所には知覧特攻基地の跡があります。特攻隊の隊員が出撃の際、最後に眼前に入る風景、東シナ海洋上に出てから、最後まで国土を確認できたのが開聞岳だったそうです。隊員は、故郷を、愛する人を開聞岳に投影し、お山を旋回し敬礼、別れを告げて出撃された事実を知った際、その尊く崇高なる精神性が自らに訴えかけているのだと観じ、敬意を表するとともに、拙僧の法号に開聞の2字を頂戴し、開聞院日梵と号しました。
 我々は恒久平和を祈念しなければならないということを、そして今時の誤った個人主義を生活の基準にしている青年達に、自らが他者に尽くすことによって、他者のみならず自らの幸福も備わるということを考えていただきたいと思っております。まさに花を美しく感じるなら根の恩をしれということでしょうか。今時は花だけを都合よくむしり取り、枯れたら新しい花をむしっています。
                                               
映画 『僕は君のためにこそ死にに行く』公式HP
http://www.chiran1945.jp/
本要寺日梵 九拝


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鐘の音

開聞院日梵様
薩摩富士といわれる開聞岳は小生も好きです。とくに菜の花が咲き乱れる時は富士山以上の絶景です。以前のブログに鹿児島に行かれ西郷隆盛を彷彿するお写真を拝見しましたが、なぜ鹿児島に行かれたのか分かりませんでした。今回のブログで容易に理解することが出来ました。薩摩は小生も好きな土地で、邪馬台国を記した魏志倭人伝に「投馬国に至る」とあり、新井白石は「設馬国」の間違いで「さつま(薩摩)」が邪馬台国だといっています。  
「自らが他者に尽くすことによって他者のみならず自らの幸福も備わる」という文語はその通りと思います。昨日同志社大学でありました、日野原重明聖路加病院理事長の講演「医と倫理」を聴きに行きましたが、「医者は人の健康と福祉を向上させるため尽力することに心から満足感を味わえるものでなければならない」といわれ、そうゆう医者が少ないのを危惧しておられました。ありがとうございました。
by 鐘の音 (2007-03-17 15:13) 

日梵

鐘の音様いつもありがとうございます。彼岸期間のため書き込みが遅れてしまいました。

<新井白石は「設馬国」の間違いで「さつま(薩摩)」が邪馬台国だといっています。>
 非常に興味深いですね。古代史はロマンがあります。その方面について勉強してみたく思います。ちなみに拙僧は邪馬台国は九州にあったのではないかと感じます。

<医者は人の健康と福祉を向上させるため尽力することに心から満足感を味わえるものでなければならない>
 SF映画「スタートレック」の未来世界では、叡智や高度テクノロジーによって進化した人類は、病気や貧困や戦争を克服し、お金も存在しない。人類の意識の向上のために労働をします。
 日野原先生の信念は清らかですね。

池田光政公「心だに誠の 道にかなひなバ 祈らずとても 神や護らん」

 僧侶の立場でこのような発言はタブーにも思えますが、精神性を高める生き方は必ずしも宗教にこだわることはないと思います。ダライラマ法王も同意見のようです。ですから「信仰しないと全く救われない」という新宗教に見られる信仰態度はきわめて閉鎖的に感じます。 
by 日梵 (2007-03-26 18:50) 

鐘の音

日梵様
邪馬台国九州説、小生も同感です。
「精神性を高める生き方は必ずしも宗教にこだわることはない」これまた同感です。
by 鐘の音 (2007-03-27 13:08) 

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